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20150319 20150324 SEOUL / 山本佳奈子

¥1,100 税込

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zine 36p
リソグラフ1C刷り / A5

このzineは主に中国のメインストリームでない音楽、社会と強く関わりを持つ表現に焦点をあてたインタビューや記事を執筆するOffshore山本佳奈子さんが、映画「Party 51」上映のために訪れたソウルで、滞在中に綴っていた日記を編集したもの。初版は2015年、それから4年経て今回再版されました。


オフィシャルより

好評だったzineのリイシュー版をつくりました。

私が日本での上映配給を担当している映画『パーティー51』の、パンフレット代わりにもしてもらえるようなzine。『パーティー51』は日本でのプレミア上映から5年が経とうとしているが、現在でもたまに上映に関しての問い合わせがある。zineのなかでは、映画に登場するトゥリバンといううどん屋に私とパク・ダハムが行くシーンがあり、ダハムはそのトゥリバンで「もうこの場所に移転してから4年も経ったのか」と言っていた。
このzineを発行した2015年からさらに4年経っているから、もうトゥリバンが移転して8年にもなる。最近政治上での韓日関係が悪く、韓国と日本のあいだをつなぐ航空券がバカみたいに安いらしい。安すぎる航空券を利用して、ハ・ホンジンは先日、大阪と京都へライブをしにやってきた。来週は、ハ・ホンジンバンドでまた大阪にやってくる。彼と先日大阪で一緒に飲みに行くと、「あれからいろいろ変わった」と、あのときよりももっと上手くなった流暢な日本語で話していた。もうあれから8年も経ったのであれば、ドキュメンタリー映画としての鮮度はとっくに落ちている。また、今更ながらきっぱりと言うが、あれほど男性ばかり出てくる映画は、今あらためて観るとすれば違和感も感じる。あの映画を日本で観せることに関しては、もうそれほど自分が努力する必要はないと思っている。

zineに話を戻す。なにも韓国のことを知らなかった自分が、上映前のリサーチのために滞在したソウルで見たこと聞いたことをとにかく記録した文章だけれど、効率の良い旅程のなかに、DIYでやることの面白さや尊い意味、またDIYのしんどさなんかも読み取れるようになっている。
これらのソウルの友人たちの動きは、日本での上映ツアーやトークを経て、伝えるべき人には一通り伝わった実感がある。けれどそれは本当に一部のコミュニティに限られた話で、広く日本を見渡せば、まだまだ気づいていない人もいる。(一部のくだらないワイドショーやヘイトは、それを多くに気づかせることによって、消せないだろうか、非力だろうか。)

このリイシューにより、私とまったく別のコミュニティにいる人たちにも、韓国の彼らの活動のダイナミックさが届くことを願って。

京都に引っ越してきた小田晶房さんが運営するHand Saw Press Kyotoにて、小田さんに「リイシューしたら?」と提案してもらったとき、真っ先にリイシューしたいと思ったzineがこれでした。
2019年11月23日 山本 佳奈子

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